あの人が消えたの原作とあらすじをわかりやすく解説

今回紹介する一冊は、小説版の「あの人が消えた」です。この小説のあらすじを、わかりやすく紹介していこうと思います。あの人が消えたは、映画になっている人気作品です。映画「あの人が消えた」を見て、原作に興味を持った方もいるのではないでしょうか?小説版のあらすじだけではなく、今回は映画の内容や原作の有無をわかりやすく解説していきます。あらすじを紹介する際には、今回読んだ小説版の内容と、映画版の内容を紹介します。また、映画には原作が存在したのか。原作が存在すれば、それは漫画なのか小説なのかなど、原作に関する内容も紹介していきます。

このブログでは、内容のネタバレを含んでいます。ネタバレに抵抗がある方は、ブラウザバックをしてください。

あの人が消えたの原作とあらすじをわかりやすく

  • あの人が消えたの原作は小説?漫画?
  • 映画版のあらすじを紹介
  • 小説版のあらすじを紹介
  • ジャンルはホラー?ミステリー?
  • 主題歌は「FALLOUT」
  • 公開日はいつ?
  • 感想と解説(ネタバレ注意!)

あの人が消えたの原作は小説?漫画?

あの人が消えたという作品の原作は、ありません。実は、脚本家である「水野」さんが映画の為に書き下ろした完全新作です。オリジナルの物語は、その後小説化されて販売されています。現在流通している小説版は、この脚本をもとに書き下ろしされた作品になります。原作はノベライズ化されており、今後漫画化されるなど、様々な媒体に展開されていくと思います。

映画版のあらすじを紹介

映画公式HPで紹介されているあらすじは下記のとおりです。これは、一人の配達員の青年の物語です。

「次々と人が消える」と噂される
いわくつきのマンションの担当になった配達員・丸子(高橋文哉)。
日々マンションに出入りして荷物を届ける彼は、
その住人のひとり・小宮(北香耶)は自身が愛読している
WEB小説の作者ではないか? と察して、密かに憧れを抱いていく。
しかしその一方で、挙動不審な住人の島崎(染谷将太)に
小宮のストーカー疑惑が持ち上がり、
丸子は運送会社の先輩で小説家志望の荒川(田中圭)の協力を仰ぎ、
他の住人たちに聞き込みを開始。
引っ越し先を探しているという沼田(袴田吉彦)や、
詮索好きのおしゃべりな女性・長谷部(坂井真紀)から
「島崎の部屋に血だらけの女がいた」「血痕が付いた服を着た姿を見た」という
とんでもない目撃情報を聞き、彼を危険人物と断定する丸子。
小宮を守りたい一心で部屋に単身侵入を試みるが、
運悪く帰宅した島崎と鉢合わせてしまう!
時を同じくして、世間を揺るがす大事件を追っていた警視庁がマンションに接近! ?
一触即発の緊張感が流れ始めるなか、事態は思わぬ方向へと突き進んでいく──。

公式HPより引用

小説版のあらすじを紹介

小説版は映画の内容を基本的には、そのまま書き写しています。脚本ではなく、しっかりと小説として完成しており、そのあらすじは次のようになります。

新感覚!エンタメミステリー

コロナ禍で大学を中退した丸子は、配達員として働き出した。そんな中、とあるマンションの配達担当となってしまった。そのマンションには、いわくつきのマンションだった。そこで、女性が男に狙われるのを目撃してしまった丸子。その後も、消えていく住民など様々な問題に遭遇する……これは連続殺人事件か?

ジャンルはホラー?ミステリー?

この映画・小説のジャンルは「ミステリー」です。映画を実際に見て、原作小説を読んでみると、怖いなという感想を抱いてしまいます。また、人が消えるという展開が序盤は引き起り、まるでホラー作品のようです。ホラーの強さを前面に押し出していますが、潜入捜査などのミステリー要素が徐々に増していきます。ホラーに見てえ、実際にはミステリー小説です。ミステリー作品としては、非常に面白いと思います。コロナという現代の感染病だけではなく、配達員という日常性を取り入れた、親しみやすいミステリー作品です。

主題歌は「FALLOUT」

この映画の主題歌は「FALLOUT」で、担当は「NAQT VANE」です。この映画の為に作成された楽曲であり、疾走感のある曲に仕上がっています。NAQT VANEは2022年に結成された新しい音楽グループですが、澤野弘之が総合プロデュースを担当しています。公式youtubeでも、宣伝用の特別映像が収録されており、曲の雰囲気を映画以外の場所でも堪能することができます。

公開日はいつ?

この「あの人が消えた」は、2024年9月20日に全国で一斉公開がされました。2024年9月20日に公開され、すぐに人気作品となりました。近くの映画館でも上映されていましたが、満員になるほどの注目度で、104分の映画は多くの人を満足させることに成功しました。公開日は2024年9月20日であるため、年末までは全国の様々な映画館で楽しむことができます。まだ見ていない人は是非とも映画館へ足を運んでみましょう。

感想と解説(ネタバレ注意!)

個人的感想としては、ラストへの伏線が多くて面白いなーと思いました。途中の冷めるギャグも、意図がないように見えるやり取りも、ちょっとした映画のカットも。きちんと意味があり、こちらに見せたいものがあるのだと、最後の最後に気が付きます。どんでん返しの展開でいえば、ほかの作品と同じくらいで、ミステリとしては普通。でも、日常感や親しみやすさという点では、非常にわかりやすく現代の人には、とっつきやすい作品だと思いました。コロナ、小説投稿サイト、配達と、現代に合わせたテイストでその設定や世界観を理解することには苦労しません。物語自体はコメディあり、ミステリーあり、どんでん返しの連続で、後半からは堪能できる仕上がりになっています。

あの人が消えたの原作とあらすじを解説

  • 映画の舞台挨拶は?
  • 映画の監督・脚本は水野格
  • 内容は怖い?
  • 見どころ
  • 小説家になろうとのつながりは?
  • あの人が消えたのラストシーン
  • 丸子の秘密と正体

映画の舞台挨拶は?

映画の舞台挨拶が行われるのは、2024年9月27日です。場所は、TOHOシネマの日比谷です。日比谷で行われる予定の舞台挨拶では、伏線に関する話も行われる予定です。伏線に関してどこまで公開するのかにより、今回の舞台挨拶の濃さが、大きく変わると思います。実際に映画を見てから舞台挨拶を見た方が、面白いことは間違いなしですね。TOHOシネマでは、公式サイトで告知されており、「伏線回収トークイベント」として紹介されています。

映画の監督・脚本は水野格

「あの人が消えた」のあらすじなどを含め、脚本から監督まで務めたのは「水野格」です。今注目の映画監督であり、今作を思いついたのは、コロナ最中の出来事のようです。ドラマ「ブラッシュアップライフ」が国内外で数多くの賞を受賞しました。作品だけではなく、Asian Academy Creative Awards 2023では最優秀監督賞を受賞しています。監督しての実力を、評価されている実力派です。

内容は怖い?

ホラーチックな内容もありますが、怖いことは個人的にはありません。映画では序盤がホラー的な内容で展開されますが、本物のホラー作品ではありません。中後半にはミステリーとギャグパートが割り当てられています。序盤に感じていたホラー要素は消え去り、完全にコメディドラマと化す時もありました。

見どころ

この作品の見どころは、ミステリーを隠しきっているところです。序盤はホラー、中盤はミステリーとギャグコメディ、そして終盤は完全ミステリーと分けられています。たったの104分にこれだけの要素を入れ込んだため、作品としては伏線の嵐であり、様々な描写、カットシーンに意味があります。その伏線回収を一気に行う後半パートは見どころです。特に、物語の奥に隠されていた、本当の事件とその犯人の特定を行うシーンは、本当に見どころ満載です。ミステリー要素を匂わせつつも、それ自体を感じさせない物語の運び方と見せ方。そして、奥に隠された本当の事件はそれまでのコメディーを一新し払拭してしまうほど、どんでん返しの連続が起こります。

小説家になろうとのつながりは?

この作品で面白いのは、「小説家になろう」という小説投稿サイトが関係しているところです。実際に小説版は、「転生したらスライムだった件」の作者が担当しています。そして、物語の中でも小説家になろうは登場し、web小説投稿サイトとして登場します。また、主人公である丸子自身も、このweb小説の愛読者です。自分の好きな作品が更新されることが、毎日の楽しみであると公式で設定されています。また、このweb小説自体が、実はこの物語のオチを作り上げています。

あの人が消えたのラストシーン

あの人が消えたのラストシーンは、オマケのように描かれています。成仏した丸子が目を覚ました時、そこは丸子の知らない世界です。これまで生活していた世界ではなく、彼はタキシードに身を包んだS級スパイとして登場します。そして、小宮も登場してきますがその姿は悪役令嬢のもの。そう、丸子は成仏した後に小宮の小説の世界に転生し、s級のスパイとして生まれ変わってしまったのです。マンションの住民の為に戦い、抗って死んでしまった小宮は、大好きだった小説の世界を主人公として生きていくことになったのです。コロナ以降、何も楽しいこともなかった生活でしたが、最後になろう系小説の人気の物語を取り入れた形で、ハッピーエンドのように物語は終わりました。

丸子の秘密と正体

最後にネタバレになりますが、主人公である丸子は幽霊です。これはミステリのトリックで稀に使われる手法で、実は主人公が死んでいるという物語です。このトリックに気が付くには、序盤に「丸子から聞いていたので」と流川が答えるシーンがヒントです。これは、連続殺人事件として島崎が取り上げられた際に、流川が警察に説明した言葉です。実はこの時点で、すでに丸子はほかの人から視認されておらず、死んでいました。死んだ理由は「小宮の足に加瀬がはめられて監禁されていたことを目撃したから」です。肝心の丸子の死体は浴室に隠されており、彼を殺害した人物もまた島崎でした。

あの人が消えたの原作とあらすじを解説の総括

今回は「あの人が消えた」を紹介しました。この作品には原作がなく、完全映画オリジナル作品です。ただ、脚本を原作として、ノベライズが作成されています。小説版の「あの人が消えた」は、なろう系作家であり大人気作品「転スラ」を手掛ける先生の手で作品かされています。原作はありませんが、物語のあらすじはこのブログ内や、小説購入サイトで確認できます。

とても面白い作品だったので、ぜひとも映画だけではなく小説版でも堪能してほしいです。

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Posted by とあるオタク