意味が分かると怖い!?サマータイムレンダの最終回。ラストの意味は?
今回紹介するアニメは「サマータイムレンダ」です。ホラーミステリーで回紹介するアニメは「サマータイムレンダ」です。サマータイムレンダはSFサスペンス作品であり、ホラー要素が強いため「怖い」と感じる人も多くいます。原作もかなり怖いことで有名で、アニメ版でも最終回の怖さや、ラストの意味が理解できた時の怖さは、多くのアニメファンの中で共有されている事でしょう。
SF要素よりも、サスペンス要素が強くそのシーンの数々は、たくさんの視聴者にトラウマを刻み込みました。今回は、そんな怖いシーンが多い「サマータイムレンダ」のラストの意味などを紹介していきます。一部不快な表現や、怖さを増長させる言い回しがあるため、読む際には注意してください。
意味が分かると怖い!?サマータイムレンダの最終回。ラストの意味は?
- 最終話に隠された本当の意味は何?
- 「ネタバレ」サマータイムレンダの最終話(25話)のオチは?
- 0週目ループ説は本当?
- 物語は何回ループしたの?影はいつから?
- サマータイムレンダの9話が怖い
- サマータイムレンダの10話が怖い
最終話に隠された本当の意味は何?
最終的に記憶が戻って一応は「めでたし?」な終わりに見えます。ですが、実際にはこれはハッピーと言えるのかは不思議です。24話まで慎平が戦ってきた時のパートナーは、ややこしいですが「小舟潮の影の影の潮」です。つまり、最終話で二人(慎平と潮)は本当の意味で再開しますが、慎平の「ただいま」という言葉は、今目の前にいる潮に向かって放たれた言葉ではありません。
一瞬、感動的なシーンのように見えますが考えてみると怖いですよね。本当に慎平は潮を見ているのか。それとも、その中にある違う何かを見ているのか。第八話で語られた、「影と長く話すと惑わされる」という恐ろしい伏線が、シュッと脳裏をよぎりました。
「ネタバレ」サマータイムレンダの最終話(25話)のオチは?
サマータイムレンダの最終話で利用されたのは、「ユメ落ち」というオチでした。これに関しては、少々肩透かしを食らってしまったような、あっけない終わりです。確かに夢物語という内容にしなければ、記憶の整理のような曖昧さを取り入れなければ、ループに矛盾が出て来ることもあるように思いますね。例えば「影の存在」や「過去から別の過去へのループ」、「南雲先生の影がいない」など、不可解な点がありましたね。
これらの矛盾が、夢落ち、観測者が知らないことは補完でしかない、主観の物語。こうしたオチを使用することで、面白くまとまっているように思います。ただ、先ほどの「お前はどの潮を見ている?」の疑問は残り続ける為、ちょっと怖いなと個人的には思います。本当に慎平は帰ってきているのか、それともまだループ内にいるのでしょうか?
0週目ループ説は本当?
24話と25話が本当に0ループ目であったのか、物語の始まりだったのかは不明です。ただ、そういった解釈をしても、サマータイムレンダは面白いなと思います。ただ、0ループ説を唱えると、「この作品怖い」という感情はより高まります。
24話と25話をまとめて0ループ目と考えると、「ユメ落ちというのは予知夢だった」と考えます。そしてこれを活用すると、予知夢の内容は絶対に避けられないことに帰着します。なぜなら、先ほど紹介した「不可解な点」があるからです。救いのない物語になりそうで、これはこれで怖いですね。主人公たちは、先に自分が死ぬ運命と、その悲惨な死に方をすべて体験しているのですから。
物語は何回ループしたの?影はいつから?
物語は合計で10週目の世界まで到達しています。これから、10回も同じ世界をループしていたことが判明します。また、2週目からは影の存在が露になり、10週目まで長い間に渡って戦っていくことになります。物語の大きな転換期の一つともいえるのは、5週目の世界です。この世界では、慎平の能力は影のハイネの能力であることが判明します。そのハイネの能力も、実は影ウシオが授けたものであり、実はループできる存在にハイネがいることが判明するからです。
この5週目から、10週目のループまで、島全体を巻き込んだ激しい二人の戦いが幕を開けます。
サマータイムレンダの9話が怖い
アニメの方で多いのが、9話が怖いというものです。というのも、登場人物の一人である「しおり」が圧巻の演出で恐怖心をあおったからですね。この話では、潮の記憶など重要な内容がてんこ盛りでした。ですが、純粋な小さな少女の背筋が凍り付くような怖さは、記憶に残り怖いという感情を倍増させてきます。
あの光の一切ない空洞のような伽藍洞のような瞳。それに、人を殺すことに躊躇がなく、徹底的な姿はトラウマモノですね。純粋で高い殺意というのは、観ているだけでも怖いものです。
サマータイムレンダの10話が怖い
9話に続き、10話でもかなりホラー要素が強いです。特に、9話にしおりに着けられた握り跡が、腕に残っているのは面白い演出ですね。そして、この10話で判明しますが、9話で一瞬だけハイネが姿を見せますがそれは慎平以外には見えていなかったということが明らかになります。
前話の回想シーンから現実に戻ってくると、急に嫌な予感をさせる雨模様に。まるで、今後のホラー展開を予想させて不安感を煽ってくるような空模様でしたよ。
深く考えるとより怖い?サマータイムレンダの考察
- 黒幕は誰だったの?
- シデの正体について
- グロシーンが多くて怖い
- 鬱展開が多いって本当?
- シデの最後はどうなる?気持ち悪いって本当?
- 原作とアニメの展開は違う?
黒幕は誰だったの?
サマータイムレンダ最大の黒幕は、シデです。このシデというのは、大影であり途中で出現するようになり、最終的に討伐された影ですね。この大影の正体は、宮司をしている雁切真砂人でした。雁切真砂人は、自分だけの能力、力では達成できないことを、ハイネの異能力を駆使することで実現しようとしていました。
物語序盤では、ハイネが度々意図を操っているように見えます。これは完全なるミスリードでしたね。確かに、慎平とは対立しますが黒幕というか表立って対立しているので、黒幕とは言えません。
シデの正体について
シデの正体は、雁切真砂人です。今の仕事は宮司ですが、実は脈々と300年もの間、とある使命を引き継いでいる特異な人物でもあります。実は、夏祭りの惨劇はこの、雁切真砂人が引き継ぎ続けた使命のせいで発生したともいえます。
というのも、元は300年前の菱形紙垂彦(しでひこ)がハイネに子を産ませることに成功しました。その300年前の過ちを、ハイネの能力で人格と記憶を受け継いだクローンを作り、代々継承し続けています。苗字が違うのは、途中で分家してしまった影響で、片側の異なる名字を引き継いだからだそうです。
グロシーンが多くて怖い
サマータイムレンダは、SFサスペンスであり沢山人が死ぬ描写があります。その一つ一つが、ハッキリってグロいです。サマータイムレンダを怖いという人の多くは、この「グロさ」に対して怖いと言っているのだと思います。正直、影により行われる、人間のコピー作成時の惨殺は思わず目を背けたくなる程です。戦闘シーンも過激であり、主人公の慎平の死ぬシーンも惜しみなく描かれるため、怖いしグロイ作品となっています。
鬱展開が多いって本当?
鬱展開も非常に多いでしょう。黒幕であるシデだって、「ハイネに沢山の命を捧げる」という使命を持っています。この設定自体が鬱要素が強く、登場人物が死ぬ展開も多いです。話の密度の高さから、情報処理が追いつきづらく、人の死ぬシーンや過激な戦闘シーンなどが印象に残りやすいです。もちろん個人差はありますが、初めてのSFサスペンスにしては、鬱要素がとても色濃い作品に仕上がっているなと、個人的には思います。
シデが気持ち悪いって本当?
シデは異様な雰囲気を持ち、存在感と不気味さを併せ持つことから「気持ちが悪い」と感想を漏らす人もいました。確かに、大影という存在自体が不気味なので、その在り方や雰囲気、描き方も拘っている本作ではかなり不気味で、気持ちが悪い存在になっていましたね。
また、シデの気持ち悪いという感想を強調するのには、サディスティックな性格と、能力も影響しているでしょう。冷徹で冷酷で残忍さと狂気を孕んだ性格をしており、その能力も影を操ったり不死身の体を持つなどの、特異体質です。恐ろしさすら覚えますね。
シデをの正体と不死身の秘密
シデ自体は、島の神様である「神・ヒルコ」の意識が宿った存在であるとされています。シデは不老不死で、これまで何度も人間社会に干渉し影響をもたらしてきました。このシデの弱点は、力の源流・生みの親であるハイネと、ヒルコ本体の力です。あくまで乗っ取っているだけですからね。
最終的に、その体をハッキング(奪い返す)ことで雁切真砂人の状態に戻すことができます。不死身なのはクローンだったからだし、その力はハイネの物でしたが、力そのものは消せません。ですが、鎧やシデ自体は、神・ヒルコの意識が宿っただけなので、その宿木を解放(略奪)すれば依り代自体は普通の人間です。
原作とアニメの展開は違う?
アニメと原作は、展開が大きく異なります。アニメ版では語られていないシーンが漫画原作には多分に含まれています。アニメを視聴したらわかりますが、25話あっても、あまりある情報量です。ギリギリまで伏線と描写を取り込んでいますが、漫画ではより詳しくより丁寧に描かれています。また、ミスリードや伏線の数も多く、アニメで見ていて展開を知っていても読み返す面白さがありました。
意味が分かると怖い!?サマータイムレンダの最終回。ラストの意味は?
今回は、サマータイムレンダに関して紹介しました。アニメ放送が行われ一躍話題のアニメになりましたね。そして、アニメ内では「怖い」「グロイ」「不気味」などの不快感を示したワードで感想が呟かれることが多かったですね。今回はしっかりと、マイナーなイメージが持たれる理由を紹介しました。そのうえで、個人的にこの作品はおすすめなので、グロイシーンがOKな方は是非とも見ていただきたいなと思います。
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