変な家のあらすじを短く紹介!内容の解説と感想も

今回紹介するのは、覆面作家さん衝撃のデビュー作「変な家」のあらすじを短く紹介します。変な家は内容が難しく、あらすじを話すと短くするのは少し困難です。映画化もされ、様々な媒体で見れる今だからこそ、「変な家」のあらすじをわかりやすく、簡潔に短くまとめてみました。

また、今回は実際に本を読んだ感想や内容の解説も同時にしていこうと思います。僕が実際に読んで考察している内容になります。短くまとめることはできませんでしたし、ネタバレも含まれています。読む際には、注してくださいね。ブラウザバックをしていただいても、大丈夫です。

変な家のあらすじを短く紹介!

  • 変な家のあらすじを短く
  • どういう話なのか?
  • 面白いトリックのミステリ作品
  • 主要な登場人物は誰?
  • 映画化しているって本当か?
  • 変な家は怖いの?
  • 読書感想文

変な家のあらすじを短く

奇妙な家のあらすじを、僕なりに短くまとめてみました。短くまとめるために、いろいろと省きました。ただ、簡単にまとめてしまうと、実はミステリ作品なんて、こんな感じに短く纏められます。

フリーライターの主人公。彼は、とある一軒の家の間取りの不自然さと奇妙さに気が付き、調査を始めた。その結果、誰もが予想できない不気味で奇妙な、恐ろしい真実を浮かび上がらせてしまうことになる

どういう話なのか?

これは、雨穴というフリーランスのライターが見取り図を元に、謎を解き明かすミステリ作品です。見取り図に違和感を感じた柳岡と、建築家を交えて三人でなぞ解きをしていく物語になります。短くなりますが、簡単に話の概要をまとめてみました。

変な家という作品は、主人公はフリーライター雨穴です。彼はマネージャーから、購入予定である家の間取りに変なところがあると、相談されました。そこで、実際に都内にあるとある中古一軒家の間取り図を見せてもらうことに。雨穴は、実際にその間取り図を見て、違和感を感じたこともあり、知り合いの建築士を誘ってその間取り図の奇妙な点を、隠された謎を解き明かすことにします。徐々に解き明かされていく謎、そして古い風習に、その場に残る深い闇の塊。次々に明かされていく間取り図の秘密は、想像を超えて恐ろしい真実を、白日の下にさらしてしまうのだった。

短くはなりますが、話の内容は上記内容です。この短い紹介では載せられませんでしたが、若干のオカルト要素が混じってくるところも見どころです。

面白いトリックのミステリ作品

今回の「変な家」は、家の間取りがトリックや謎のきっかけになるという面白いアプローチが取られています。稀にミステリ作品では間取りを使った、ちょっとしたネタが登場することがあります。移動時間問題や、視認性問題、トリックが仕掛けられない部屋、物理的密室など、様々な要素がありました。そんな中でも、間取りそのものに意味を込めて、真意を載せてしまった作品はそう多くはありません。実際にこの本を読んでみて、新しミステリーの在り居方だなぁと、個人的には感じました。

主要な登場人物は誰?

この物語に登場する主要な登場人物は、全部で三人です。「私」「柳岡」「栗原」です。彼らはそれぞれ、「フリーライター」「マネージャー」「建築士」の役割を担います。そして、この三人は間取り図を見て、様々な謎を解き明かしていくことになります。

主人公である私視点で語られる小説です。主人公である雨穴は、小説ではフリーライターという設定が行われていました。映画や漫画版では少し違った設定が持ち込まれ、漫画版では青年として描かれています。

映画化しているって本当か?

この「変な家」は既に映画化されています公式サイトも運営されており、youtubeには公式で動画がアップされています。予告動画は75秒版が人気であり、オカルト要素をアピールしたような構成は、物語の不気味さをより一層際立たせています。主人公である雨穴が語るのではなく、機械の合成音のような語りは不気味なだけではなく、恐怖心をあおり奇妙ささえ感じさせる内容です。

変な家は怖いのか?

この変な家という作品は、オカルト要素が混じり奇妙さが際立ってしまっていますが「怖い」ということはありません。個人の感想レベルの話なので、確実ではありませんが「怖い」と感じる必要はないと思います。映画版では怖いシーンもあるようですが、感想としては、あくまでB級ホラー作品のようです。本筋はミステリーであり、ホラーではありません。そのため、ホラー要素は強くなく、補助的な演出として使われると思われます。小説版では、怖いと感じることはなく、映画ではなれの問題もあると思われます。

読書感想文

『変な家』を読み終えた後、僕は主人公・雨宮の複雑な感情が深く残った。彼は、不可解な間取りの家と、そこで起きた殺人事件という、一見無関係な二つの謎に翻弄されていた。ただ、楽しそうにしているようにも見えて、少し混乱したことが最初の感想だった。

物語が進むにつれ、雨宮は単なる好奇心から、事件の真相を解き明かしたいという強い願望へと変わっていく。その過程で、彼は様々なものに向き合い、目を背けていた事実とも対面することになる。その中でも特に印象に残ったのは、雨宮が「変な家」の構造の中に、自身の心の迷路を重ね合わせているように感じた点だ。家の複雑な間取りは、雨宮の混乱した心の状態を象徴しているかのようだった。彼が迷路をさまようように、自分の心の奥底を探求していく姿は、読者である僕でも、大いに共感できるように感じた。

物語の終盤、雨宮はついに真相を掴む。しかし、その真相は彼にとって、決して安らぎをもたらすものではなかった。むしろ、新たな疑問や不安を生み出し、彼の心の傷は深まる。それでも、雨宮は前を向いて歩き出す。その姿に、僕は人間の強さを感じると同時に、心の奥底に潜む闇と向き合うことの大切さを学んだ。

「変な家」は、単なるミステリー小説にとどまらず、人間の心の深淵を描いた作品だと感じた。雨宮の心の成長と葛藤を通して、読者は自分自身を見つめ直す機会を与えられるだろう。

変な家のあらすじを短く紹介!解説と感想も

  • ネタバレ込々での感想
  • 読んでみて斬新だと感じたところ
  • オカルト要素・ホラー要素があるって本当か?
  • 初心者向きで読みやすい!
  • 間取り図を見た時に感じた疑問
  • どんでん返し込みで楽しめる本格ミステリ作品だった

ネタバレ込々での感想

正直言って、初めに間取り図を見て僕でも違和感を感じた。明らかに不要な部屋が多いし、「好感を持った」というマネージャーにすら、不信感を抱くレベルでした。ただ、それは物語の導入には必要不可欠な内容だと思う。そこを乗り越えると、急に「子供」が登場してくることも謎でしたね。主人公の推理能力が高すぎることが度々問題視されるが、この時のこの展開ばかりはなんとも度し難い。理由付けが間取りしかない以上、確かにそうなるだろうが、肝心の動機が厳しすぎるかなってのが所感でした。また、天才的な超名推理が淡々と飛び出していくのに、周りがそれを当然のように受けているとこも、違和感があった。最終的にはどんでん返しもあるし、内容的にトリックやホラー要素を持ち込んだのはよかったと思う。でも、ちょっと小説として全編を通し読みしていくと、違和感が残った感じがしてしまいましたね。

読んでみて斬新だと感じたところ

明らかに斬新なのは「間取り」と「間取り図」の扱いですね。これを起点に、推理を重ねて自分との対話の中で答えを手繰り寄せていくのは、面白い試みだと思います。だからこそ、ちょっと強引な展開や無理な線引き、過程などもなんだかんだで、受け入れることができます。おかげで、本当に物語の方向性はよくわからない方向に二転三転していく内容です。きれいにスパッと熱したナイフでバターを切るような物語ではなく、迷宮を手探りで探索しているような、そんな感覚の物語です。

オカルト要素・ホラー要素があるって本当か?

オカルト要素やホラー要素は実際にあります。ただ、ホラーやオカルト要素が強く入れ込まれたのは、実は映画だけです。実際の小説や、web版での作品ではそこまでホラー要素が強く出ていません。本を読んでいてホラー感を感じたのは「左手供養」ですね。これは、実際には実在しない、完全フィクションですが恐ろしい言い伝えだなと思いました。その内容は、物語に登場する片淵家に代々伝わる呪いなんです。それは、「生まれつき左手がない子供に、年に一回人を殺させて左手を供養する」という、恐ろしい風習です。一つの村レベルで行われているのならまだありですが、東京という大きな場所でそれが残っていたとすると、恐ろしいですね。

初心者向きで読みやすい!

この小説は、非常に読みやすいなと感じました。理由は物語の短さと、書き方です。難しい言い回しや、言葉に頼った表現が少ないため、ミステリ初心者でも困りません。事件の状況や、話の展開をわかりやすくしてあり、定期的に情報整理が挟まれます。また、描写よりは会話がメインで進むため取っ掛かりが得られやすく、重要な個所は太字で強調してあります。読みやすさにも工夫が施された一冊です。物語としての長さも、全部で248ページと短いです。最近のラノベが300ページ越えであることを考えると、ちょっと短いなぁと感じてしまいますね。故に、より一層初心者向きだなと思います。

物語としては短めであり、退屈することなく最後まで読み切ることができます。短いことに不満を覚えても、ちゃんと「変な家2」があるため消化不良はないでしょう。

間取り図を見た時に感じた疑問

感想で少しだけ触れましたが、この物語に登場する間取り図は明らかに不自然です。そもそも、「子供部屋」という呼称はないし、作られた部屋が密室チックなことも変です。普通、家の部屋を作る際には開口部を作る必要があります。特例で納屋など、特殊な部屋では認められていますが、「子供部屋」という人が住むことが前提の空間では認められていません。完全にフィクションであることを念頭にしても、扉の配置や浴室とシャワー室の位置関係など、疑問は尽きません。これはきっと、作者側から一緒に考えようというメッセージなのかもしれませんね。

どんでん返し込みで楽しめる本格ミステリ作品だった

実はどんでん返しがすごいのが、この作品の特徴です。物語は真実が確定していくたび、二転三転してしまいます。どんでん返し好きにはたまらない物語です。どんでん返しの内容は、ホラーとオカルトという、変わった方向に行くのですけど、面白いですね。部屋の間取りが変で、その理由を考えていくと「左手供養」という話が登場し、最終的にはホラーに発展していきます。間取りだけで推理を構築し、考えていた人は思い切り裏切られること間違いなしですねっ!それに、間取りや人間関係、その場の風習を調べていても、このフィクションの内容にはたどり着けません。そこまでの、雨穴たちの会話や寄り道を堪能しつつ、道草を愛してのんびりと推理していきましょう。

変な家のあらすじを短く紹介!内容の解説と感想の総括

今回は変な家のあらすじを短く紹介しました。短く紹介するとただのミステリ作品に成り下がります。ですが、短くすると書ききれない、間取りの明らかな謎やホラー要素などが、このお話の真骨頂です。物語は二転三転するためどんでん返し好きには、おすすめです。また、書き方が工夫されてわかりやすいため、読書初心者でも十分に満喫することができる作品になっているといえるでしょう!

今回は短く紹介しましたが、映画のほうも面白い内容となっていますので是非見てみてくださいね。

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Posted by とあるオタク